ペットビジネスの経営が軌道に乗ってきて、利益・売上が上がるようになってくれば、事業の法人化が頭の片隅にに入ってくることでしょう。個人事業と法人事業の違いは一体何でしょうか？まずは会社形態による違いから見たいと思います。
【株式会社】大規模事業だけでなく、所得が約500万円以上であれば税金面で有利と言われている。発起人1人、資本金1円から設立可能。設立費用はおおよそ３０万円弱は必要である。社会的信用が大きいのがメリット。
【合同会社】個人の能力や技能を重視した機関設計が可。
【合資会社】現在殆ど設立で利用されていません。
【合名会社】現在殆ど設立で利用されていません。
【個人事業】小規模な事業に向く。
開業に掛かる費用や手続きも少なくて済むが社会的な信用は低いのがデメリット。一般的には融資を得るのは難しい。
【ＬＬＰ】法人格は無いが有限責任というメリットがあり。

①社会的信用度がアップ
個人事業主より法人のほうが取引先や金融機関等から信用度が高いと言えます。第三者からみて個人事業の形態では、財政状況や経営状況が把握しにくくなっており、取引先に対しても信用度が低くなります。それに対し会社組織は、定款や登記簿謄本などによって個人と会社の計算が明確に区分されているため、取引先も会社の財政状況や経営状況を信用して付き合うことができます。
②税金面で有利な面も
法人所得には税金が課されますが、一定のところまで達すれば税率面で個人事業より有利です。
③資金調達
助成金・補助金受給資格条件に該当しやすくなり融資を受けやすくなります。また株式を発行して調達することも可能です。
④責任の重さ
個人事業の場合、事業に失敗すれば、個人の預金や個人所有の家や土地などを処分して負債（借金返済）に充当しなければなりません。しかし、会社の場合は、万が一倒産しても個人は責任を負いません。有限責任というものです。法律的には会社と個人は別人格とされていますので、合名会社、合資会社を除いて出資金以上の責任は追及されることはありません。と言っても、経営者個人が会社の負債に対し個人保証をしていた場合（連帯保証人などになっている場合など）は責任を負う羽目になってしまいます。現実的には、中小企業の場合、金融機関からの融資など会社の債務に社長個人の連帯保証を求められるのが一般的なので会社の代表者は、金融機関からの借入に対しては無限に責任を負っているのと同じです。

※登記を司法書士に依頼した場合（原則ご自身で行っていただきます）は別途料金発生します。
※事案によっては変わることもありますので、ご相談ください。